医療用の植毛は一般的な方法と違うのか?詳しくご紹介します
薄毛治療の植毛として現在では自毛植毛が主流になっていますが、薄毛治療には医療用の人工毛を用いる医療用植毛も活用できます。
医療用植毛の基本知識に加えて、その特徴や注意点のほか、一般的な方法に当てはまる自毛植毛との違いを見てみましょう。
人工毛植毛とも称される医療用植毛は、医療用に開発された人工毛を薄毛部分の頭皮に移植する施術です。
医療用の人工毛は生体適合性を考慮した合成繊維で作られていますし、表面には頭髪と似たキューティクルを備えています。
頭皮に植え込む人工毛の長さはある程度調整可能で、医療用植毛を取り扱うクリニックなどによっては色の選択も行えます。
もちろん移植する人工毛の本数には制限がありませんから、頭皮の広範囲に植え込んで髪のボリュームアップを目指せます。
医療用植毛の施術を複数回に分けて実践するのであれば、自然に毛髪が増えたように見せることもできるでしょう。
薄毛治療に医療用植毛を用いる場合には、長さがある人工毛を要望する本数だけ移植可能です。
医療用植毛は術後すぐに変化を実感しやすく、施術が成功すると事前に決めておいたヘアスタイルも再現できます。
ただし、医療用植毛で移植した人工毛は時間経過での脱毛を避けられず、術後の状態を維持するためには年1回以上の補毛を要します。
また、医療用植毛の施術費用は必要量に応じて異なり、人工毛の本数が増えるほど費用の負担が大きくなってしまいます。
近年では人工毛が改善していることもあって、拒絶反応が起こる可能性こそ低減していますが、確実にリスクを避けられるわけではありません。
一般的な方法の自毛植毛と比較すると、医療用植毛は施術に自毛が必要ないメリットを持っています。
頭皮に自毛がほとんど残っていなくても医療用植毛は受けられますし、人工毛の定着率は9割以上で生え揃うまで待つ時間もかかりません。
さらに医療用植毛は男女問わずに活用できますが、人工毛の長さは時間が経過しても変わらないので注意してください。
自毛の長さは時間にあわせて長くなるため、髪型を定期的に整えていないと医療用植毛の人工毛のみ長さが短くなる状況が起こります。
なお、医療用植毛から自毛植毛に切り替えるときには、自毛植毛が生え揃う前に医療用植毛の移植毛が抜ける事態になったりします。
自毛植毛を医療用植毛の代わりに活用するのなら、自毛植毛の施術時に人工毛を抜いておかなくてはいけません。
医療用に開発された人工毛を頭皮に植え込む施術が、人工毛植毛とも呼ばれる医療用植毛です。
自毛植毛に使う自毛が不足している際には、移植可能な人工毛の本数に制限が存在しない医療用植毛を役立ててみましょう。